しあわせマックス!ブランディングユニット「wrife」の活動を発信していきます。

SDGs 03 パーパスとの関連性

最近、パーパス(Purpose)というキーワードをよく聞くようになりました。専門誌には「パーパス経営」「パーパス・ブランディング」という言葉も見かけるようになっています。

ちなみに、3年前、Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグはハーバード大学で講義をした際に、こう語っているそうです。

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「パーパスは、自分以上に大きい何かに関わり、必要とされ、よりよい将来のために働きたい、という感覚であり、パーパスこそが真の幸せをつくるモノだ」。

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一般的に「目的」や「意図」などと日本語訳されていますが、ビジネスにおける文脈では、目的や存在理由だけではなく、「志」や「大義」といった意味合いも含んでいるようです。そして、世界では【パーパス=企業の存在意義】を企業経営の中心に据えて戦略を練るケースが増えてきているそうです。

つまり、企業経営の本質であり、組織の原動力です。

このパーパスが注目される理由として、新型コロナウイルスの影響も大きいと思われます。生活者の意識が大きく変わり、今まで当たり前と考えられていたムダを排除し、より人間らしく、丁寧に暮らしたい、と考える人々がさらに増えました。そして、この意識の変化は、新型コロナウイルスが収束して平常時に戻ったとしても、元には戻らないだろうと考えられています。

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そんなコロナ後の生活者に発信するメッセージやクリエイティブに求められること。

それは「何をやっているか」「何を売っているか」だけではなく、「なぜやっているか」「なぜ売っているのか」といった企業・ブランドの存在意義(=パーパス)の視点から伝えることが重要で、想いや姿勢こそが、生活者とより良い関係を築くためのポイントのようです。

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そして、この「なぜやっているか」「なぜ売っているのか」の企業・ブランドの存在意義は【SDGs】のどれかと関連性がきっとあるはずです。

・プラスチックごみを減らして地球環境に貢献したい。

・食品ロスを削減して少しでも地球温暖化を防ぎたい。

・エコバッグやミニボトルの普及に役立ちたい。

消費の中心になる20代のミレニアル世代は、ブランドではなく、社会にとって意味があることを重視する層です。ブランド全般を信用していない彼ら・彼女らに対して、地球環境保護などへの真摯な姿勢は、企業・ブランドにおける付加価値ではなく、絶対条件に近いものになってくるのではないでしょうか。

企業・ブランドの活動に【SDGs】を組み込み、ブレないパーパスを構築して、「なぜやっているか」「なぜ売っているのか」をキチンとメッセージしていくこと。そして、生活者と「ターゲット」としてみなす考え方をやめ、「パートナー」として捉え直し、生活者とともに商品・サービスを開発していくこと。

もしかしたら、パートナーである生活者と一緒のつくるコ・クリエーション(共創)へとシフトしていくことこそが、ファンを増やすためにいちばん大切な企業活動になっていくのかもしれません。