しあわせマックス!ブランディングユニット「wrife」の活動を発信していきます。

捨てる、という概念を捨てる。

海洋プラスチックごみ問題に対して、とても分かりやすくまとめられている動画があったのでご紹介させていただきます。

(弊社が手がけたわけではありません!)

▼JR東日本「なくそうプラごみ」

現在、海洋プラスチックごみの対策として…

●レジ袋の有料化

●ペットボトルのさらなるリサイクル化

●マイボトルの普及と給水器の設置

●ストローのバイオプラスチックへの置き換え 等々

東京オリンピック・パラリンピックをキッカケに、こういった取り組みがますます積極的に行われていくと思います。

しかし、それらを仮に100%達成したとしても解決したとは言い切れないのが、海洋プラスチックごみのいちばん大きな問題だと考えています。

何十年も前に海や川に捨てられたプラスチックは、今や海や川の流れ、紫外線などによって細かく粉砕される「マイクロプラスチック(粒径5mm以下となったプラスチック)」になっています。今後、魚や貝類の体内に摂取・蓄積されることにより、濃度がますます高まり、生態系に悪影響を及ぼす可能性はもちろん、それらを食する私たちの身体への悪影響も懸念されています。

つまり、万が一、海や川に取り残されたとしても地球に害を及ぼさないようにするためには、【自然界で分解されないプラスチック商品】を終売させるか、【自然界で分解されるプラスチック商品】へと改良するしかないのです。

さまざまな電化製品の中にもプラスチックは使用されています。終売や改良、口で言うのは簡単ですが、耐久性や安全性などを考えると、実現・実行するのは、そうそう簡単なことではありません。

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現在、アメリカでは「テラサイクル」という企業が注目を集めているそうです。

P&Gやペプシコ、ユニリーバ、ネスレなどの世界の大手日用品メーカーと手を組み、事業を展開。使用済みのおむつや歯ブラシなど、使い捨てられてきた製品を再利用する仕組みの構築を行っています。

コンセプトは【捨てる、という概念を捨てること】です。

実際にヨーロッパでは、生分解性プラスチックを使用した【レジ袋】に生ゴミを入れ、自然界の微生物から有機肥料(たい肥)を造る装置(コンポスト化装置)を活用しようという取り組みが行われています。

ここでは【レジ袋】を捨てる、という概念を捨てていることになります。

一方、広報宣伝の点から「難しいなぁ」と思うところが多々あります。

企業の社会的責任として【○○○○に取り組んでいます(誰かのためになっています)】は、もちろん大事なことですが、表面的なイメージアップにしかつながらず、生活者をファンにするまでには至りにくいそうです。

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【誰かのためになる、ではなく、自分のためになる。】

今後はそんなアプローチが必要になってくると思っています。

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とはいえ、やはり、言うは易し。

必ず【企業の行動】が伴わないと、生活者との信頼関係を築くことができません。

そして、一方的な発信ではなく【生活者の行動】につながるような、メッセージ、コンテンツ、コミュニケーション設計も重要になってくると思います。

弊社は、企業活動に関与できませんが、日本で、世界で、どういった事例があるのか、トレンドなのか、これからどういった視点が大事になっていくのか、持続可能な取り組みに関する【さまざまな情報】を蓄積し、お声掛けいただいたクライアント様のお役に立てられるように、また場合によっては、弊社のコネクションによって必要な企業様をご紹介できるように、クリエイティブを武器にビジネスモデルのサポートに全力で取り組んでいきます。